独学保育士×100冊×子育て

二児の母です。子育て中に独学3か月で保育士試験に合格。100冊以上の育児本を読んだ経験を活かし子供の教育・資格試験の勉強法などを書いていきます

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『本当の学力をつける本』を読んだ。大切なのは・・・

今日は、百ます計算で一時期?ブームをおこした陰山先生が執筆された本『本当の学力をつける本』について書こうと思います。

 

陰山先生の本は何冊か読んだことがあるのですが、この本が一番分かりやすく、陰山先生の熱意が伝わる本だと思っています。

学校でできること 家庭でできること 本当の学力をつける本 (文春文庫)

陰山英男先生とは?

百ます計算で有名になられた先生で、テレビでも取り上げられていたのでご存知の方も多いと思います。

 

陰山先生とは、兵庫県の山口小学校で、着任直後より同僚とともに音読、百ます計算などの『読み書き計算』の反復練習による学力向上に取り組んだ方です。

 

ゆとり教育の流れに抗する形で続いた10年以上に及ぶ山口小学校の独自のプログラムは、進学塾もないやまあいの小学校の卒業生から有名大学合格者を続出させ、「山口小学校の奇跡」と言われているんだとか。

 

そう。陰山先生といえば、「百ます計算」と思われている方も多いと思います。

(私も本書を読むまではそう思っていました。)

 

でも本書を読めば、実際は音読など、色んなことを考えながら教育プログラムを作っていたことが分かります。実は百ます計算だけでは無いんです!!

本書のアドバイス(一部)を紹介

・百ます計算をする

・テレビを一日1時間以上みない

・小学校のころから将来の進路を考えさせる

・一週間に一度家族がそろって本気の対話をする

・歴史上の重要人物は必ず漢字で覚える

・新学習指導要領で削除された項目に挑戦してみる

・ノートを丁寧にとらせる・・・など

 

こんな感じです。テレビはやはり長時間見せない方が良いんですね。

面白かったのは、「新学習指導要領で削除された項目に挑戦してみる」です。

今は「脱ゆとり」ですが、それでも私たちが子どもの頃よりも学習内容が少なくなっているらしい。
なので、そこについてやはり親はちゃんと意識しておいた方が良いのかな?と思いました。子どもが学校で何を学んでいて、何を学んでいないのかを。

やっぱり「読み・書き・計算」が大切?

陰山先生は山口小で「読み・書き・計算」を重視した教育を行います。

音読、漢字テスト、百ます計算、プリント学習で基礎を徹底的に叩き込むという。

 

では、何故「読み・書き・計算」を重視することにしたのか?

 

陰山先生は理由を何点か挙げています。

①読み書き計算を重視している国・民族の成果

②かつて日本で行われていた寺子屋の教育

③脳への刺激

 

①読み書き計算を重視している国・民族の成果

・ユダヤ民族→ユダヤ経典の音読暗唱をさせる

・ドイツ→50程度の民話などを子供にきちんと教え、また自分でそれを話できるようにさせる幼児教育をおこなっている

・フランス→学校教育として古典の詩歌を暗唱させる

 

このように、ユダヤ民族など、幼児期に音読暗唱を行うことを重要視している国・民族が一定の成果をあげているという点に陰山先生は着目します。

 

②日本でかつて行われていた寺子屋の教育

日本でもかつて寺子屋では「読み・書き・そろばん」重視で、素読と呼ばれる音読暗唱をやっていた歴史があります。

昔の教育と言えども、かつて日本はこの教育で成長を遂げている。陰山先生は、ここに着目します。

 

③脳への刺激

最後は脳科学の観点からです。

陰山先生は、東北大学・川島隆太先生の『自分の脳を自分で育てる』という本を読まれたそうです。

 

そして、そこには「読み・書き・計算」が脳にとても良い刺激を与えるという研究結果が! 陰山先生はこの研究結果に着目したようです。

 

※私も川島先生の本を参考に記事を書いています。参考までに。

www.shizuka-mama.com

www.shizuka-mama.com

これらの理由から陰山先生は「読み・書き・計算」の大切さを再認識し、陰山プログラムを作成していくことになります。

 

基礎学力作りの手引き(小1)を紹介!

では、各学年でどれぐらい学習をクリアできていれば良いのか?

こちらは、本書で紹介されていました。

中学でつまずかないように学年ごとにクリアしておきたいという観点で山口小で作られたものだそうです。各学年ごとに学習目標が明確になるので、私はとても参考になりました。

 

以下、本書より引用。

小1

ア、ひらがな・かたかなの清音すべてが読めて書ける

イ、助詞(てにをは)を適切に使い分けて文章が書ける

ウ、百ます計算(足し算、引き算)が最後までできる

エ、配当漢字のすべてが読め、8割の漢字を書くことができる

(『本当の学力をつける本』P140引用)

 今回は小1を取り上げましたが、小6まで載っています。

 

『数学力をどうつけるか』(戸瀬信之)

数学力をどうつけるか (ちくま新書)

陰山先生同様、「読み・書き・計算」を大切にすべしということが書かれた本をもう一冊紹介しようと思います。

 

著者の戸瀬氏は、東京大学理学部(数学科)卒業の、数学の専門家です。

戸瀬氏は本書で、「読み・書き・計算」をないがしろにしている現代の日本の教育に疑問を呈しています。

 

「かんがえる問題」ばかりを重視して、計算という数学の基礎にあたる部分をないがしろにしている。

本当にこれで学力がつくと思っているのか?まずは計算ができること。これが数学を学ぶ上で、大前提であると説いています。

 

※戸瀬氏は「かんがえる問題」を否定しているわけでないです。計算を軽視してはならぬと言っています。

 

まとめ

陰山先生の『本当の学力をつける本』は2002年出版。
戸瀬氏の『数学力をどうつけるか』が出版されたのは2004年。

どちらの本も、当時始まった新学習指導要領(ゆとり教育)について書いている本です。(今は「脱・ゆとり」になっています。)

 

ゆとりであろうがなかろうが、親としてできることは、現在の公教育がどのような教育を行っていて、家庭学習で何を補えば良いのかを明確にすることかなと今回感じました。

 

学校の授業や宿題だけでは計算の練習が足りないとおもえば自宅で補う。

計算ばかりやっていると感じるのであれば、考える問題をさせてみる。

学校に任せっきりにするんじゃなく、親も子供の教育に責任を持つという姿勢が大切なのではないかと思います。

 

我が家はとりあえず、子どもが低学年の間は「読み・書き・計算」を家庭で繰り返し繰り返しやっていくことにします。

今は市販の問題集も良いものが沢山あります。それを上手に活用していこうと思っています。